イソヒヨドリ

イソヒヨドリ

複雑な旋律でさえずる。

鳥の学名クイズ

イソヒヨドリの特徴・形態

ムクドリ大の鳥で、お腹がふっくらしている。
嘴はムクドリより少し細長く、先端が尖っていて鉛色。虹彩は黒い。 羽毛の模様は鱗状で、翼の先になるほど色が濃い。 脚は鉛色。

オス

ダークブルーとレンガ色が特徴的。日の当たり方によって、青色が違って見える。
頭部から喉、胸元にかけて暗青色。成熟した個体は色の境目がはっきりしている。 風切羽は黒に近い色をしている。腹は鮮やかな褐色でレンガのような色をしている。

メス

体全体が黒から灰色で、羽毛が鱗状になっている。岩肌のようだ。
頭部全体が灰褐色。背面の方が模様が少ない。 翼はオスと同様先端に行くほど黒に近くなる。 一見すると灰色でヒヨドリに見えるが、ヒヨドリも一回り小さい。また、枝ではなく地面に降りていることが多い印象である。

幼鳥

全体的にねずみ色で、地味である。成熟していないオスは灰色と青の中間の色をしている。

鳴き声

イソヒヨドリのさえずりは「ピーツツピーピー」「ピュルピュルピピーポー」等と複雑な旋律だ。音色美しく、声量も大きいため、さえずっているとすぐに分かる。天気のいい日の建物の上や岩の上でご機嫌に歌っている印象がある。危険を感じたときや飛び立つときなどに「ジジッ」「ジュッ」という声も出す。

鳴き声を聞く
イソヒヨドリ

イソヒヨドリの生態

生息地・見られる場所

海岸の崖地や岩陰に生息する。近年では都心部のビルの屋上などにも営巣するほか、川沿いの内陸部でも見られる。

食性

地上で甲殻類や昆虫類などを捕食する。さえずるときなどは木の枝や崖、建物の上などにいる事が多いが餌を捕らえて食べるときには地面付近に降りてくる。筆者の家の近くのイソヒヨドリは、川沿いのブロックの上を歩きながら餌を探している。

生活史・繁殖

5月初旬に産卵し、夫婦で子育てをする。繁殖期以外は1羽で生活している。 北日本の個体は冬になると暖かい地方へと移動する。

イソヒヨドリの写真

イソヒヨドリの写真をご紹介します。
写真をタップすると、詳細ページを開きます。

暗青色の翼と煉瓦色の腹が特徴です。(オス)
暗青色の翼と煉瓦色の腹が特徴です。(オス)
民家の近くで発見しました。
民家の近くで発見しました。
地面と屋根を行ったり来たりしていました。
地面と屋根を行ったり来たりしていました。
人間をあまり警戒しません。
人間をあまり警戒しません。
オスに比べると地味な色をしたメスです。
オスに比べると地味な色をしたメスです。
コンクリートと同化しているメスです。
コンクリートと同化しているメスです。
八王子市湯殿川沿いにいたオスです。
八王子市湯殿川沿いにいたオスです。
浅川沿いの市場にいました。
浅川沿いの市場にいました。
三浦半島にいたメスです。
三浦半島にいたメスです。
喉が白いです。
喉が白いです。
ちょっと細いオスです。
ちょっと細いオスです。

イソヒヨドリの行動

海岸では岩やテトラポットの先端に立ち、都市部では高い建物の屋上や電柱のてっぺんに陣取って囀る。地面を歩いて餌を探す姿もよく目にする。

イソヒヨドリの情報

命名

学名の「solitarius」はラテン語の「孤独な」「単独の」という語に由来する。和名はその名の通り海辺でよく見られ、ヒヨドリに似ていることから。英名の「Blue Rock Thrush」は、「岩場に住む青いツグミ」という意味で、英語圏ではヒヨドリではなく、ツグミに似ていると思われているようだ。

人懐っこい性格

イソヒヨドリは人間が多少近くにいても気にしないようで、人懐っこい性格だ。人間の生活圏内で繁殖することも多く、双眼鏡を使わなくても鮮やかな色をしたこの鳥を観察できるので、人々から人懐っこいと思われているのかもしれない。

内陸部への分布拡大

近年では内陸部に分布が拡大している。東京都八王子市の湯殿川沿いでもオスとメスのペアを度々目撃したことがある。全国鳥類繁殖分布調査のイベントとして2018年に調査が行われたようだ。

内陸部での繁殖状況については、海岸から50kmも離れている相模湖駅での研究(田淵, 2015)や神戸県三田市におけるマンションと草地がセットになったハビタットの研究(鳥居, 江崎, 2014)などがある。イソヒヨドリがもともと住んでいた海岸の崖地と都市部におけるマンションなどの人工的な環境が似ており、採餌がしやすい場所であればイソヒヨドリが住み着く可能性が示唆されている。近い将来には都市部でも普通に見られる野鳥になるかもしれない。

イソヒヨドリを発見した場所

小笠原諸島父島

小笠原諸島父島の海岸で発見した。人家の屋根や道路などを歩いたりジャンプしたりしていた。飛び始めるときはややゆっくりと重力に逆らうようにおおきく羽ばたいていた。メスはコンクリートによく同化しており、遠目からみると気づくのが難しいほどだった。割と人懐っこく、人間が近づいても逃げなかった。

八王子市湯殿川・浅川

東京都八王子市の湯殿川・浅川沿いにも通年見られる。川沿いのブロックの上や、川から少し離れたアパートの上などでさえずりを聞くことがある。橋の下や近くにいることもあり、橋の下を使って営巣しているかもしれない。

三浦半島

三浦半島の海岸沿いの遊歩道でメスを発見した。海岸沿いを歩いていると高確率で遭遇する。

横浜線片倉駅付近

JR横浜線片倉駅のホーム付近にオスがいた。コンクリートの壁の上にのぼって朝からさえずっていた。駅の南側のコンビニの上やマンションの上にとまっていることもある。

稲田堤駅近くの建物の上

稲田堤駅の近くの道路を歩いていると、特徴的なさえずりが聞こえてきた。よく探すと駅の近くの建物の屋上にいた。

イソヒヨドリの動画

イソヒヨドリの様子を動画で紹介します。

八王子市湯殿川沿いにいたオスです。

電柱の上で歌っているオスです。

川岸のメスです。

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イソヒヨドリのオス
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