その鳴き声から鵺(ぬえ)と呼ばれ恐れられた。
| 学名 | Zoothera aurea |
| 英名 | Scaly Thrush |
| 和名 | トラツグミ (虎鶫) |
| 分類 | Aves 鳥綱 |
| 目 | Passeriformes スズメ目 |
| 科 | Turdidae ヒタキ科 |
| 属 | Zoothera トラツグミ属 |
| 種 | aurea トラツグミ |
| 全長 | 約30cm |
| 分布 | 本州、九州、四国に周年生息 |
体長約30cmのヒヨドリ大の鳥。和名の通り全体的に黄色と黒褐色の虎模様。雌雄同色。
頭部の模様は細かい。虹彩は黒く、アイリングは淡褐色。嘴はやや細長く鉛色。上の嘴が少し鍵状にカーブしている。
背面は鱗状の虎模様が大きくなる。腹面は白と黒褐色の斑模様。風切羽根は黒褐色。
尾羽には虎模様はない。足はピンク色。
夜の森に響くトラツグミの鳴き声は古くから不気味がられ、「鵺(ぬえ)」と呼ばれた。トラツグミが鳴く時期は繁殖期の4月から7月ごろで、夜中から朝方にかけての時間帯に鳴く。
丘陵地や低山などの広葉樹林に生息する。市街地や公園などで見られることもある。北海道など積雪のある地方でも確認されているが、夏鳥で暖かい地方に移動する。
雑食性で落ち葉の中を歩いて昆虫や土の中のミミズなどを食べる。
4月から7月にかけて木の上に作った巣で繁殖し、この時期に夜中笛を吹くような独特の鳴き声で鳴く。
トラツグミの写真をご紹介します。
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土の中の昆虫やミミズを捕食する際に、ダンスをするように小刻みに体を揺らす。
学名の「aurea」は「金色の」を意味し、本種の全身の色を指している。英名の「Scaly」は「鱗状の」という意味であり、体の模様が魚の鱗のようにみえることから。
万葉集などの日本文学にも登場し、「鵺鳥の」という言葉は枕詞にもなっている。
八王子市多摩森林科学園内の道端で発見した。
曇りの日で、林の斜面を何かが動いていることは確認できたが地面と同化しておりなかなか見つけることができなかった。よく見ると地面を歩く少し大きなこの鳥の姿が見えた。しばらくすると一箇所にとどまって土を掘り、何かを食べていた。他の鳥は良くないていたが、昼間だったこともありトラツグミの鳴き声を聞くことはできなかった。
八王子市内の草原で採餌しているところ撮影した。昼前の明るい時間帯だったのでよく観察することができた。少しずつ歩きながら、トラツグミ特有のダンスをしながら進んでいた。
トラツグミの様子を動画で紹介します。
草原で踊りながら採餌していました。