コクワガタ
街中でも探せば出会うことができる。
学名 | Dorcus rectus |
英名 | --- |
和名 | 小鍬形 |
分類 | 昆虫綱 |
分類詳細 | コウチュウ目クワガタムシ科 |
全長 | ~5cm程度. |
分布 | 東アジアに分布。日本では北海道から九州まで。 |
コクワガタの特徴
大きいものは6cm弱にもなるクワガタ。ほとんど黒だが、光の当たり方によって褐色が混じる。オスは細長く、途中に内歯のある大顎をもつ。
オオクワガタ属であり、ノコギリクワガタと比べると平べったい形をしており、ヒラタクワガタを二回り小さくしたような見た目をしている。スジクワガタにもよく似ているが、翅に筋がなく、顎も大きい。
コクワガタの見つけ方
コクワガタは臆病な性格をしており、危険を感じるとうろや皮の間に入り込んで身を隠してしまう。夜の樹などで探すときは、足跡や気配で気付かれてしまうので、素早く照らすか、浅いうろに隠れた個体を引っ張り出すことになる。顎が見えないとキマワリなど他の黒い甲虫と見間違えそうになるので、事前によく腹の形を調べておくと良い。木を揺らして樹上の個体を取る方法もある。
コクワガタの生態
5月ごろから羽化し、樹液のでている樹やや街灯付近で見られることが多い。クヌギやコナラをはじめとする広葉樹林に生息するが、山奥でなくとも生息圏であれば街中にもやってくる。河川敷のヤナギの木でもよく見られる。
越冬し翌年まで生きる個体もいる。
発見した場所
樹液の出ているクヌギの樹(夜)
八王子市内の樹液のでている樹にいるところを発見した。樹にあいた穴の入り口でオス同士が喧嘩しており、手前の個体は採ることがてきたが、奥の大きめの個体には逃げられてしまった。
コクワガタに限った話ではないが、樹のうろや皮の隙間に入り込んでいるコクワガタを見つけるのに慣れることでたくさん観察することができる。立派な顎に目がいってしまうが、全身の様子を覚えておくことで隠れた個体を見つけることができる。
多摩川中流域の河川敷
多摩川の河川敷にはたくさんのヤナギの木が生えている。ヤナギの木の直径1cmほどの穴にたくさんのコクワガタが潜んでいた。
この穴は入り口は狭いが縦に細長く、一度逃げ込まれてしまうと、もう採るのは難しくなる。
暗くなってから採集する場合は勘付かれないように直前までライトを当てないようにする。
コクワガタの写真
コクワガタの写真をご紹介します。
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