トビ
ピーヒョロロロと甲高い声で鳴く。
トビの特徴
翼を開くと160cmにもなる大型のタカ。トンビとも呼ばれる。体全身が濃い褐色で翼の内側に白い帯が走っている。飛んでいる時には尾羽が三角形に見えるのが特徴。風切羽は人の手を開いた時のように広がっている。嘴はタカの仲間らしく鋭い鉤状だ。
視力が良く、上空で旋回しながら遠くの餌を探している。
トビの鳴き声
トビの鳴き声は特徴的で日本人にとって馴染み深いものだ。「ピーヒョロロロ」というおもちゃの笛のような高い声で鳴く。
トビは優秀な掃除屋
トビは動物の死骸やゴミなどを食べる掃除屋(スカベンジャー)だ。猛禽類でありながら、生きた獲物を積極的に狙うことはせず、死骸や残飯を探して食べる。こうした特徴はカラスと共通しており、そのせいかたびたびカラスと喧嘩する。
トビのことわざ
「鳶に油揚げをさらわれる」ということわざは、人を警戒しなくなったトビに食べ物を奪われることから転じたものだ。トビは積極的に人間を攻撃してくることはないが、人や残飯の多い環境に慣れたトビはこのことわざのように食べ物目掛けて突進してくることもある。
「鳶が鷹を産む」はトビがタカの仲間の中でも一段低く見られていることを表しているようだ。昔から人里に近い場所で数多く見られ、ハンティングをせずに残飯あさりをしていたためだろう。
トビの生態
海岸に多く生息するが、河川でも見られる。上昇気流に乗ってあまり羽ばたかずに上空から餌を探している。雑食性で動物の死骸やカエルやネズミなどの小動物を餌とする他、人間の近くに住む個体は残飯を食べることもある。海にいる個体がミサゴの真似をしてボラを捕まえているところも見たことがある。
発見した場所
身近に見られるトビだが、上の写真は三浦半島の海岸で撮影した。三浦半島には大量のトビが飛んでいて、海風に乗ってゆったりと漂っていた。遠くからこちらをよく観察しているようで、数十羽が私の上を旋回していた。食べ物を持っていると思われたのかもしれない。
内陸部の河川でも見られるが、そこまで個体数は多くない。特定の個体が昼過ぎになると川の上空に出てきて、ひとしきり飛ぶと近くの林に戻っていく。
三浦半島長井港経度:139.6093104緯度:35.2085596
トビの写真
トビの写真をご紹介します。
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