カイツブリの特徴

首筋の赤褐色が印象的な日本最小のカイツブリ。頭と翼は暗褐色。嘴は黒。冬羽だと全体的に淡い色になる。尾が非常に短く、尾羽がほとんどない。足の位置が体の後ろの方にあるので、歩くのは苦手。「キュリリ」「ピッ」という細い声で鳴く。幼鳥は全体的に淡い褐色で、首に白い筋が入っている。
カモとよく似ているが、別の種類。カモ類よりも嘴が尖っていて胴も短い。

名前の由来

カイツブリの名前の由来は諸説あるが、「掻きつ潜りつ(掻いて潜る)」という様を言ったとする説や、体の形を「櫂と瓢(つぶる。ひょうたんという意味)」と見立てたという説などがある。漢字では「水に入る鳥」を意味する和製漢字で「鳰」と書き、「にほどり」と呼ばれていた。滋賀県の琵琶湖には古くからカイツブリが多かったことから、「鳰海(にほのうみ)」という別名を持つ。

カイツブリの写真

カイツブリの生態

湖沼や池、内湾など水面の穏やかなところに生息する。潜水が得意で、水に潜って小魚やエビ類を獲ったり、水草付近の昆虫を食べたりする。15秒以上も水に潜っていることもある。

繁殖と雛の成長

淡水域で繁殖し、つがいになって縄張りをつくる。水草や杭、葦の茎などに浮いているような巣を作る。浮いているように見えるのでこの巣は「鳰の浮き巣」とよばれる。春から夏にかけて卵を産む。生まれてきた雛はすぐに泳ぐことができて、1週間ほどで巣から出てくる。小さい雛を外敵から守ったり温めたりするために、親鳥が雛たちを背中に乗せて泳ぐこともある。親鳥から餌の獲り方を学びながら成長していく。

発見した場所

東京都三鷹市の井の頭恩賜公園で子育てをしているカイツブリを発見した。親鳥が5羽の雛に順番でカワエビをあげていた。潜水して獲物を捕まえると「ピピッ」と鳴いて雛を呼び、口移しで餌を渡していた。雛たちは餌をもらえる順番をわかっているようで、自分の番でないときはおとなしくしていた。

三鷹市井の頭恩賜公園。 経度:139.579749 緯度:35.698347