鳥の名前を英語でなんて言う?意味と語源
はじめに
鳥の名前を英語でなんと言うのかをまとめました。
本ページでは基本的に日本にいる野鳥の英名を取り上げています。英語で野鳥の情報を集めるときにぜひ役立ててください。
随時更新中です。
目次
- アトリ 英名:Finch
- アホウドリ 英名:Albatross
- アビ 英名:Loon
- カイツブリ 英名:Grebe
- カササギ 英名:Magpie
- カワセミ 英名:Kingfisher
- キジ 英名:Pheasant
- キツツキ 英名:Woodpecker
- セキレイ 英名:Wagtail
- ハクチョウ 英名:Swan
- ヒタキ 英名:Flycatcher
- ホオジロ 英名:Bunting
- モズ 英名:Shrike
五十音順に掲載しています。
アトリ 英名:Finch
Finch - フィンチ
古いドイツ語の「Fink」やオランダ語の「vink」を語源に持っています。アトリ科の鳥を指して呼ばれます。マシコ属は「Rosefinch」と呼ばれます。
カワラヒワ 英名:Oriental Greenfinch
東洋の緑色のフィンチという名前のままの意味です。黄色に目がいきがちですが、英語では全身のオリーブ色を名前にしています。
ベニマシコ 英名:Long-tailed Rosefinch
バラ色のフィンチなんて、なんだかおしゃれな英名です。日本では「猿子」つまり赤い顔のおさるに例えていて、なんだかイメージが違います。
シメ 英名:Hawfinch
hawはサンザシの実を指します。丈夫なクチバシで草木の実を食べる様子から、イギリスの博物学者フランシス・ウィラビイ(Francis Willughby)に1676年に名付けられました。
イカル 英名:Japanese Grosbeak
「gross(大きい、太った)」+「beak(嘴)」で、立派な嘴が名前の由来になっています。
コイカル 英名:Chinese Grosbeak
アホウドリ 英名:Albatross
Albatross - アルバトロス
ゴルフのパーより3打も少ないスコアを「アルバトロス」と呼ぶこともあります。グンカンドリやペリカンなどの海鳥を表していたalcatrasという言葉に由来しています。alcatrasはラテン語で白という意味のalbusの一部が頭についています。
アホウドリ 英名:Short-tailed Albatross
尾の短いアホウドリ、という意味です。
クロアシアホウドリ 英名:Bloack-footed Albatross
コアホウドリ 英名:Laysan Albatross
ホノルルから北西に1500kmの地点にある火山島、レイサン島に由来しています。
アビ 英名:Loon
Loon - ルーン ばか、気の狂った人という意味でも使われる言葉です。ウミガラスなどの水に飛び込む鳥を表すloomというシェットランド諸島の方言が語源になっていると考えられています。
アビ 英名:Red-throated Loon
夏羽になると喉が褐色になることに由来しています。日本では冬鳥として飛来することが多く、夏羽を見る機会は少ないかもしれません。
オオハム 英名:Black-throated Loon
夏羽が黒いアビ科の鳥です。
シロエリオオハム 英名:Pacific Loon
太平洋北部に生息します。
ハシジロアビ 英名:Yellow-billed Loon
黄色いくちばしのアビという意味ですが、日本語では黄白色の嘴を白だと表現したようです。
カイツブリ 英名:Grebe
Grebe - グリーブ
フランス・サヴォワ県で使われていた「grèbe」という言葉が由来となっています。サヴォワ県は降水量に恵まれ、エブグレット湖に代表されるような水辺にカイツブリが住んでいたのかもしれません。
カイツブリ 英名:Little Grebe
小さなカイツブリという意味です。私が初めてカイツブリを見た時にも、カルガモよりも一回り小ぶりで、思っていたより小さいと感じました。
カンムリカイツブリ 英名:Great Crested Grebe
立派な冠羽が特徴的なカイツブリです。夏羽が優美です。
アカエリカイツブリ 英名:Red-necked Grebe
夏羽になると首のあたりが赤くなる姿に由来しています。
ミミカイツブリ 英名:Horned Grebe
角のあるカイツブリという意味です。夏羽の金色の飾り羽を角に見立てています。
ハジロカイツブリ 英名:Black-necked Grebe
黒い首のカイツブリという意味です。日本では白い冬羽をハジロ(羽白)よ呼んだようです。
カササギ 英名:Magpie
Magpie - マグパイ
おしゃべり、とかなんでも集める人というような意味もあります。magはおしゃべりな人を表すMargaretのあだ名のようなものだといわれています。少しやかましい鳴き声のこの鳥を表したのだと考えられています。
カササギ 英名:Eurasian Magpie
オナガ 英名:Azure-winged Magpie
azureは空色を表すので、空色の翼をしたカササギという意味になります。
カワセミ 英名:Kingfisher
Kingfisher - キングフィッシャー
king's fisherが語源です。魚とりが上手なこの鳥の特徴をよく言い表しています。
カワセミ 英名:Common Kingfisher
ヤマセミ 英名:Crested Kingfisher
冠毛のあるカワセミという意味で、トサカのようなヤマセミの冠羽を言い表しています。
アカショウビン 英名:Ruddy Kingfisher
赤らんだカワセミという意味です。
ナンヨウショウビン 英名:Collared Kingfisher
首輪をしたカワセミといったところでしょうか。首のまわりが白いことを指しているのかもしれません。
ヤマショウビン 英名:Black-capped Kingfisher
黒い帽子をかぶったカワセミという意味です。
キジ 英名:Pheasant
Pheasant - フェザント
コーカサス地方に流れていたphasianos川からキジが西方に広がったといわれており、この鳥の名前の語源になっています。
キジ 英名:Common Pheasant
ヤマドリ 英名:Copper Pheasant
cooperは赤褐色のという意味です。ヤマドリのいろを表現しています。
キツツキ 英名:Woodpecker
Woodpecker - ウッドペッカー
wood(木)をpeck(つつく)という意味です。日本語でも木+突くが語源となっているので似ています。
アオゲラ 英名:Japanese Green Woodpecker
緑のキツツキという意味です。日本固有種なのでJapaneseとついています。
コゲラ 英名:Japanese Pygmy Woodpecker
pigmyは小人のという意味なので小人のように小さなキツツキといったところでしょうか。
アカゲラ 英名:Great Spotted Woodpecker
コアカゲラ 英名:Lesser Spotted Woodpecker
小さな目のアカゲラという意味です。
オオアカゲラ 英名:White-backed Woodpecker
背中の白いキツツキという意味です。一見すると白い部分がアカゲラと同じくらいに感じますが、オオアカゲラの方が斑紋が少し大きいです。
クマゲラ 英名:Black Woodpecker
黒いキツツキという意味です。日本語ではクマになぞらえたようです。
ミユビゲラ 英名:Eurasian Tree-toed Woodpecker
3本指のキツツキという意味です。
ノグチゲラ 英名:Okinawa Woodpecker
沖縄島にのみ分布するキツツキです。
ヤマゲラ 英名:Grey-headed Woodpecker
灰色頭のキツツキという意味です。
セキレイ 英名:Wagtail
Wagtail - ワグテイル
wag(上下に振り動かす)、tail(しっぽ)ということで、セキレイがしっぽを上下に振りながら歩いている様子に由来しています。
セグロセキレイ 英名:Japanese Wagtail
ハクセキレイ 英名:White Wagtail
白いセキレイというそのままの意味です。セグロセキレイとよく似ています。
キセキレイ 英名:Grey Wagtail
灰色のセキレイという意味です。日本では腹の黄色に着目するのに対して、英語では頭の灰色に着目したようです。
イワミセキレイ 英名:Forest Wagtail
林の中にいることから森のセキレイという英名がついています。
キガシラセキレイ 英名:Citrine Wagtail
citrineはレモン色のような淡い黄色を表すほか、黄水晶(シトリン)も意味します。けっこう黄色いように思えます。
ツメナガセキレイ 英名:Yellow Wagtail
そのまま黄色いセキレイという意味です。キガシラセキレイよりもビビットな黄色です。
タヒバリ 英名:Buff-bellied Pipit
buffは淡い黄色を指します。bellyはお腹のことなので「淡い黄色のお腹のタヒバリ(Pipit)」という意味になります。
ビンズイ 英名:Olive-backed Pipit
ハクチョウ 英名:Swan
Swan - スワン
歌手や詩人という意味もあります。ゲルマン起源の英語が由来となっており、オランダ語のzwaanやドイツ語のSshwanとの関連があります。
オオハクチョウ 英名:Whooper Swan
whoopはホーホーと鳴くという意味があります。オオハクチョウの鳴き声からのこの名前がついています。
コハクチョウ 英名:Tundra Swan
ツンドラに住むハクチョウという意味です。
ナキハクチョウ 英名:Trumpeter Swan
トランペット奏者のハクチョウという意味です。鳴き声を表しています。
コブハクチョウ 英名:Mute Swan
無言のハクチョウです。他のハクチョウの鳴き声が特徴的なので、鳴かないコブハクチョウが沈黙しているように思えたのかもしれません。
ヒタキ 英名:Flycatcher
Flycatcher - フライキャッチャー
ハエなどの飛ぶ昆虫を捕まえる様子からこのような英名になっています。木の枝から飛び出して餌を疾らる様子をそのまま表しています。和名のヒタキは「火焚き」という意味で、地鳴きの「ヒッヒッ」「カタカタ」という声が火打ち石の音に似ていることによります。
キビタキ 英名:Narcissus Flycatcher
Narcissus(ナルキッソス)はスイセンの黄色い花を指します。ギリシャ神話に登場する美青年ナルキッソスは水に移った自分の姿に見惚れるあまり、水に落ちて溺死し、スイセンの花になったと言われています。水に落ちてしまうかは分かりませんが、確かにキビタキのオスは美青年です。
オオルリ 英名:Blue-and-white Flycatcher
ジョウビタキ 英名:Daurian Redstart
ダウリアはバイカル湖沿岸の地域で17世紀ごろまでダウール族が暮らしていたことからそう呼ばれています。ジョウビタキはバイカル湖周辺で繁殖することから、「ダウリアの」という意味のDaurianと名付けられた。Redstartはヨーロッパの赤味がかった褐色のヒタキ類を指す一般的な呼び方です。
ルリビタキ 英名:Red-flanked Bluetail
赤い脇腹と青い尻尾という意味です。脇腹の色は赤というより黄色やオレンジ見えますが、ほとんど見た目のままですね。
ホオジロ 英名:Bunting
Bunting - バンティング
名前の由来は定かにはわかっていません。「Bunting」には旗布や細長い旗(吹き流し)という意味がありますが、ホオジロ科の鳥の斑模様の風切羽のことを指していると考えられています。
ホオジロ 英名:Meadow Bunting
アオジ 英名:Black-faced Bunting
黒い顔のホオジロという意味です。オスの黒い顔からきています。
カシラダカ 英名:Rustic Bunting
ホオジロとよく似たカシラダカは「Rustic(いなかの、素朴な)」と形容されています。確かにホオジロに比べると淡い色をしています。
オオジュリン 英名:Common Reed Bunting
一般的な褐色のホオジロという意味です。夏羽になると褐色が増します。
モズ 英名:Shrike
Shrike - シュライク
鋭い鳴き声が、shriek(金切声をだす)という言葉と関係していると考えられています。
モズ 英名:Bull-headed Shrike
bull-headedは頑固なという意味です。鋭い鳴き声で縄張りを主張する様子を表しているのでしょうか。
チゴモズ 英名:Tiger Shrike
虎のようなモズという意味。若鳥の翼に横斑がみられます。
アカモズ 英名:Brown Shrike
褐色の体の通り、茶色のモズという意味です。
オオモズ 英名:Great Grey Shrike
灰色ががったモズという意味です。
オオカラモズ 英名:Chinese Great-grey Shrike
中国に住んでいるためこう呼ばれます。
タカサゴモズ 英名:Long-tailed Shrike
長い尾が特徴的です。
セアカモズ 英名:Red-backed Shrike
赤い背のモズという意味ですが、そこまで赤くは見えません。